【いつから考えればいいの?不登校からの進路】2
【いつから考えればいいの?不登校からの進路】2
不登校からの進路は今たくさんあります
不登校は今、24万人います。
その数は、一年間で25%も増え続けています。
その現状に合わせて、進路選択の幅も、ひとり一人に合わせた形が選べるようになっているんですよ。
そのいくつかの選択肢を、ご紹介します。
通信制高校
通信制高校とは、簡単にいうと毎日朝から夕方まで通うかたちではない高校です。
何回通うか選べる場所、年に一回のスクーリングでいい場所、合宿がある場所など様々な学校があります。
形態が様々ですので、それぞれの学校をよく調べて比較するといいでしょう。
特に最近増えているのが、広域通信制高校という学校です。
「広域」というのは、三つ以上の都道府県から生徒を募集しているという意味です。
例えば、高校自体は北海道にあるけれど、千葉県の子どもがその高校に在籍して、高卒資格を得ることができます。
そして普段は、近所にある連携校(サポート校)で、学習サポートを受けることができます。
県立などの公立通信制高校もありますが、私立高校が多いです。
そして、通信制高校に通う高校生の数は令和に入り、約20万人にもなりました。
高校の数も、全日制高校は少子化に伴い減少傾向ですが、通信制高校は増加しているそうです。
(情報:文科省初等中等教育局「高等学校通信教育の現状について」)
不登校の中学生の数が約16万人なので、20万人が通信制に通っている状況です。
不登校ではない人も、当たり前に広域通信制高校を進路として選んでいるということですね。
高校卒業程度認定試験(高認)
高校卒業程度認定試験とは、よく高認と呼ばれ、ひと昔前までは大検と言われていた試験です。
この試験で、決められた教科の合格点が取れれば、高卒を取ったことと同等の資格が得られます。
厳密にいえば高卒と高認は別ですが、大学や専門学校をはじめ、企業なども同等のものと扱っているので不利はありません。
文部科学省ホームページに、詳しく書いてありますので、ご興味のある方はぜひ見てみてください。
文部科学省 高等学校卒業程度認定試験
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/
学習方法は、過去問が販売されているほか、ユーチューブなどの動画投稿サイトに、講義の動画が上がっているので、だれでも無料で学習することができます。
15歳でもう高認を取ってしまって、大学受験までの間、自分の好きなことに打ち込んでいる人もいます。
流山シューレにも、17歳で高認を取得して、自分のペースで進路を考え、大学受験の準備をしている会員がいます。
体験談です。↓↓
【小3で不登校になった私が高卒認定試験に受かるまで】2
https://www.shure.or.jp/nagareyama/archives/4110
高校に通うことで高卒資格を取って、それから自分のやりたい道に進むというのが当たり前と思われていましたが、もうその考えは古いかも知れませんね。
フリースクール
フリースクールで育つあり方もあります。
何年か前、王子シューレのOBが2人流山シューレに遊びに来てくれました。
小学3年生から不登校になり、その後、当時の東京シューレにいられる年限の21歳まで、王子シューレで過ごした方たちでした。
現在は社会人になり、シューレを旅立ってから数年たった今も、こうしてシューレの時の仲間と会うそうです。
当時のことを、流山シューレスタッフのおびっちゃんと楽しそうにお話していました。
学歴がなくても、教科学習をしていなくても、フリースクールで仲間とともに育った人がいます。
このお二人以外にも、フリースクールで育つことで、元気に大人になっている人がたくさんいます。
確かに、高校にも所属しない、高認も取らないという選択肢を選ぶ人は少ないです。
その選択には、親の方も、本人も、学歴に頼れない不安があると思います。
しかし、安心できる居場所で過ごしながら「自分は自分でいいんだ」と思えたら、将来も楽しく生きていける大人になれるのではないでしょうか。
そして案外、フリースクールでゆっくり過ごしていると、諦めていた勉強に気持ちが向いて、いきなり高校に入る人も実はいます。
”いつまで”という時間に追われることなく、子どもが自分のペースで進路を選べると、後悔なく、歩んで行けるのではないでしょうか。
スタッフ:原野有理
☆流山シューレでは、毎週火曜日と金曜日の午後2時からオープンデイを行っています。
流山シューレのオープンデイは親の方のみでも大丈夫です。
見学・相談のご希望の方は、ぜひご連絡ください。
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〔流山シューレ〕
TEL 047-199-7141
月・火・水・木・金 10:00~17:00
mail : nagareyama@shure.or.jp