【いつから考えればいいの?不登校からの進路】3
【いつから考えればいいの?不登校からの進路】3
流山シューレからの多様な進路
流山シューレは2023年1月現在、中学3年生~の会員が一番多く在籍しています。
多様な人がいる中、画一的な進路指導なんてできません。
ではどうしているかというと、簡単に言えば、その人ひとりひとりに合ったやり方を、本人と一緒に考えてやっていきます。
今回は、その多様な進路たちから、流山シューレでの様子を交えていくつかご紹介します。
東京シューレ高校コース
東京シューレは、学校法人花沢学園明聖高等学校という、千葉市・東京中野にある私立通信制高校と連携をしています。
連携をしたことで、東京シューレに通って普段の生活をしながら、高卒資格が取れます。
明聖高校は、平成12年にできた千葉県初の私立通信制高校で、千葉県では歴史のあるところです。
流山シューレでの高校コースの様子です。
午前中に、レポートサポート講座をやっています。この時は1人。
この時はたくさん来ていて、5人でした。
基本的には、在籍しているフリースクールにてレポートサポートの講座を受け、学期ごとにレポートを提出していきます。
その講座も、参加する・しないは自由です。
最終的な締め切りにレポートが間に合えばよいので、家でやってくる子もいます。
年に4日、東京中野へのスクーリングがあります。
それ以外は、基本的にフリースクールで過ごすことが日常になります。
流山シューレの高校コースに在籍している人のほとんどが、元々流山シューレのフリースクールで過ごしていた会員たちです。
居場所として過ごすうちに、中学卒業の年齢になって高卒を取りたくなったり、気持ちが落ち着いてきて高校に進学したくなった人たちです。
楽しく、自分らしく過ごせると思えた場所が”高校”になるので、自然とやっていけるようです。
ちなにみ、今シューレに在籍している中学3年生の9割が通いなれたシューレの高校コースを選びました。
他の高校に進学する
シューレの高校コースではない、外部の高校に進学する人もいます。
その希望がある会員には、スタッフが教科学習を教えることができます。
教えるのは、普段から流山シューレにいるスタッフです。(全員、教育免許を持っています。)
個人学習の様子です。
高校進学後はフリースクールをやめる会員もいますが、外部通信制高校に進学する子の中には会員のまま残り「勉強は高校で友だちとの居場所はシューレで」と、使い分けている人もいます。
また、現在流山シューレスタッフのマリクくんは、王子シューレのOBなのですが、都立通信制高校に通いながら、王子シューレにも通い続け、バンド活動をしたり、わからない勉強をスタッフに教えてもらったりしていたそうです。
通信制高校だと、その場で友だちを作ることや仲間関係を得ることはとても難しいとききました。
その点、フリースクールで普段遊べる仲間がいると、”行き詰りにくい”のだといいます。
現在も、通信制高校に週1回通って勉強はそちらでやりながら、シューレを居場所として在籍している高校生がいます。
高認を受ける
高認試験を受ける人もいるので、その学習サポートもあります。
フリースクールを居場所として活用しながら、高認を取ることで、安定した環境で学習できます。
高認をあっさり取得して、18歳になったら大学に進学。
その後、公認会計士の資格を取って就職が決まっている元不登校生もいます。
定期テストの時に学校に行ってテストを受けていた中学生がいたのですが、いくら勉強が好きで良くできたとしても、不登校というだけで学校のものさしでは不利な扱いを受けました。
その後彼は、自由に自分の時間を使いたい!と決めて、高認試験を受けることに決めました。
中学校の成績に関係なく、その後の進路を作っていきたいという子には「高認ってのもあるよ」と、情報を教えます。
大きく3つご紹介しましたが、もっと様々なあり方があります。公立の通信制高校で、苦手な科目だけ単位を取り、その他は高認を取る人、前回ご紹介したフリースクールで好きなことに打ち込んで将来を作る人もいます。
「今はまだ、学習や進学に気持ちが向かないな…」「無理に進学したくないな…」という気持ちも、もちろん尊重します。
フリースクールでは、ひとりひとりのやり方に寄り添うことを大切にしています。
スタッフ:原野有理
☆流山シューレでは、毎週火曜日と金曜日の午後2時からオープンデイを行っています。
流山シューレのオープンデイは親の方のみでも大丈夫です。
見学・相談のご希望の方は、ぜひご連絡ください。
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〔流山シューレ〕
TEL 047-199-7141
月・火・木・金 10:00~17:00
水 13:00~17:00
mail nagareyama@shure.or.jp