【フリースクールの子どもにきいてみた】1 親の人へ伝えたいこと!
子どもが学校に行きたがらない、もしくは行っていない。
そんな時は親として子どもの気持ちが知りたくなりますよね。
かといって、「なんで?どうして?何がしたいの?」と問い詰めたところで、答えてくれたという話はほとんど聞きません。
多くの子どもは、その時々に大人が納得してくれそうな言葉を探してやり過ごすか、自室にこもるか…といった感じです。
子どもが話したい事と、大人が聞きたい事ってなかなかしっくりいかないですものね…。
そこで今回は、不登校を経験した若者のおそ弁さんから「子どもから親へのメッセージ」をお届けしたいと思います。
おそ弁さんは以前にも「小3で不登校になった私が高卒認定試験に受かるまで」の体験談を書いてくれていますので、もしよろしかったらこちらもどうぞ⇒小3で不登校になった私が高卒認定試験に受かるまで(HP内別記事へ飛びます)
おそ弁さん
小学校3年生から不登校を経験、フリースクールに通いながら育ちました。現在17歳。
親のせいではないです
まずはいきなり学校に行きたくないと切り出され、動揺していると思います。
もっと言えば、自分が悪くて不登校になったと自分を責めているのであれば、それはあなたのせいではありませんし、そんな明日世界が滅びるボタンを間違って押したみたいな顔しなくても大丈夫ですよ。
不登校は誰にでも発生する可能性のあるものです。
「味方」だと言葉にして
行きたくないと伝えられたら理由はなんであれ、しばらくは家に居させてやりましょう。
別にそのあと理由を聞いても遅くないですし、聞いたところではっきりとした理由が返ってくることは少ないです。「はっきりとした理由はわからないけど行くのが嫌だった」という例は極めて多く、無理に具体的な答えを聞き出そうとしても子どもを追い詰めるだけです。子ども自身も理由がよくわからずそれ自体に悩んでいます。
もし理由を聞いて言葉に詰まる事があれば「理由はよくわからないけど嫌だったんだね?」と聞き、そうであればそれを認め寄り添うと子どもの気持ちは少し軽くなるはずです。
極端な話をすると、子どもに対して『私はあなたの味方であり、何かあればあなたを守る』といった旨を伝えるようにすれば良いのです。
心ではいつもそう思っているかもしれませんが、残念ながら人間は相手の脳内に直接語りかけることはできないので、言葉にして伝えましょう。
ゲームしかできないときがある!
逆にやってはいけないことは、行くのが嫌と言っていた子ども自身の意見を押し潰し、無理に学校に戻そうとすることです。
学校に行かないと勉強が…と考えていると思います。
しかし、行くことを拒絶するほど嫌な場所で勉強なんかできるはずがありません。
「ゲームや趣味ができるくらいなら学校にも行けるはずだ」
平日昼間からゲームや趣味に没頭する姿を見てそう思ったかもしれませんが、逆です。そのくらいしかできないんです。
不登校になり、寝込む次にできることは『最低限の気力でできる最大限の行動』だと思っています。
こういったことは趣味やゲームなど、取り組む気力が少なくて済むことに限定されます。いつまでも目の前でゲームをしているのが目障りだと感じるのは分かります。
しかし、それはほとんど唯一の心の拠り所でもあります。
物を取り上げるのは簡単ですが心の拠り所を作るのは簡単なことではありません。
自分の好きなものに没頭し、心を落ちつかせる時間も必要です。
もちろん、いつまでもそれだけをやっているだけで良いう訳でもありませんけどね。
*お読みいただきありがとうございました。 そして書いてくれたおそ弁さんありがとうございます。
親へのメッセージというテーマだけこちらから頼みましたが、あとは全て彼自身の経験からくる言葉です。
そしてなんと、送ってくれた文章にはまだ続きがあるそうです。お楽しみに!
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