小学生の不登校 3つの特徴~フリースクールの現場より~③
小学生不登校 3つの特徴
~フリースクールの現場より~
増えてますね。小学生の不登校。
フリースクールの個性的な子どもたちと日々過ごしていると この多様性を受け止める器は、残念ながら今の学校現場にはないな…というのが正直な感想です。
「小学生の不登校」ということでは、様々な立場の方が各分野から様々な意見を述べているので、今回はフリースクールの子どもたちからの声を参考にその特徴を3つにまとめてみました。
③ 元気になるのが早い!
「自分に適した環境を見つけると驚く程回復が早い」と全国不登校新聞社編集長の石井志昴さんが前回のブログキャンペーンでも書いてくれました。まさにその通り!
↓石井志昴さん執筆【小学生から不登校で大丈夫?~一緒に悩んでみませんか~5】
もちろん個人差はありますが、年齢が低いほど元気になるのが早いように思います。
傷ついた時間が短いほど回復が早いのは、考えてみれば当たり前ですね。
100周年を迎えるイギリスのフリースクール「サマーヒルスクール」では、子どもの新入学年齢を12歳までにしているそうです。それは、他で傷ついた経験の少ない子どもの方が、サマーヒルスクールでも、より元気に過ごせるからだそうです。
流山シューレの様子
また、前回お伝えした体調不良の中の心因性腹痛は、「心からの安心」「正当な怒りの表現」「不満を一緒に解決する相手と出会うこと」で解決します…と、とある有名なお医者さんが言ってました。
その通りだと思います。そうした条件がそろった居場所と出会えれば心身ともに元気になります。
もちろんですが、その居場所がフリースクールである必要はありません。お家で安心して過ごしながら元気になる人もたくさんいます。小学生低学年で不登校になり、しばらくお家で過ごして元気になってから、5年生~6年生でフリースクールに来る子もいました。
いつ入ってもいい場所なので、友だちが欲しくなったり、新しいことをやりたくなったりしてから、フリースクールに来るのでも遅くありません。
そうして、安心できる居場所で過ごした後は、それぞれが自分に合った進路を選んで歩んでいきます。高校や大学から進学する人、専門分野を勉強する人、高認をとる人など…。
自分が自分でいられる居場所で過ごすと、やりたいことがどんどん出て来るようですね。
流山シューレの様子
最後に…
『今まで生きてきて一番勇気を出して言った言葉は「学校に行きたくない」だった。』
何人もの子どもから聞いた言葉です。できれば若い子どもたちが、勇気を出さなくても気楽に言える世の中になってほしい!と思う今日この頃です。
執筆:流山スタッフ帯津
編集:流山スタッフ原野
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