フリースクール東京シューレ



 その1 

中二の二学期になったころから不登校と同時に、
すごく食べるようになりました。
なんだか食べても、食べても、ほしくなって、
冷蔵庫を開けたり、お菓子の入れ物を開けたり、
なくなると、コンビニに行って、籠いっぱいくらい買ってきます。
どんどん太ってきて、体重42kgだった私が今51kgになりました。
食べてはいけないと思うので、ひとつだけ残して、
「これは、明日の分」とか決めても、
けっきょく手を出してしまいます。
お母さんも注意してくれますが、やめられません。
こんな自分はみっともないし、大キライです。
人の前にでたくありません。

学校に行かないことが日本社会では、
だめなこととみられますから、
本人は大変つよいストレスを感じています。

もちろん、学校に行っている子にしても、
お菓子やジュースの「バカ喰い」はありますが、
不登校の方が、よりストレスがかかりやすい。
すると、食べる一瞬の行動によって少し自分のバランスがとれる。
いわば、ストレス発散のために、食べているわけです。
太ると外出しにくい、
外出しないと太るという悪循環を繰り返すようになります。

だから、過食を止めよう、止めようとするより、
食べる自分を認めてあげて下さい。
まあ、人間の値打ちと
「体が太っている、やせている」はあまり関係がありません。
この自分が自分と思い、人の目を気にしない考え方を育てて下さい。
 太っていても、やせていても人間の値打ちに関係なく、
「私は私なんだ」と思って下さい。

 その2 

僕はいつも頭痛がしている。
吐き気があって気持ち悪い1日もある。
そういう時は1日ベッドに寝ている。
寝ているけれどつらい。
体調がいいな、と思う時がしばらく続くと、
「これなら学校へいけるかもしれない」と思うんだ。
でも、もうその夜とか、次の日は、体調が悪くなる。
こんなふうに僕は病気だから学校を休みがちで、
勉強も遅れている。一生こうなのだろうか。
病気がちで弱い人間は損だ。どうすればいいんだ。
医者にはずっとかかっているが、あまり変わらない。

ナルホド、あなたが病気がちになるのは当然かもしれない。
あなたは、「学校へは行かねばならない」と、
心の中で思っていませんか。
そうすると、ちょっと健康になれば学校へ行かねばならないので、
心や体が学校を休みたいと感じていないときに、
病気になることで行かないことを手にできますね。
病気なら罪悪感なしに、学校を休むことができますね。

生命は不思議なもので、
無意識にこんな心と体のはたらきをしつつ、守っているのです。
だから、あなたにすすめたいのは、
「学校へは行かない、行きたくない」とはっきり思うことであり、
親にも、学校を休むなり、やめるなりを認めてもらうことです。

あなたが思うように、好きに、 ありのままで過ごせるようになれば、
しばらくの時間のあと、すっかり元気になっていることでしょう。

 

 

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