フリースクール東京シューレ



 その1 

学校に行かなくなってから、
どういうわけか夜眠れないし、起床は昼2時ごろ。
結局、昼夜逆転の生活になっている。
「それでは社会に出て働けない」と親が言うので、
直そう直そうといろんなことをやってみたがどれも失敗するし、
最近では、焦ってきて、
夜むりやりでも眠るように、睡眠薬を飲もうかと思ったり、
こんな自分が情けなく、将来が不安になっている。

まず、寝ることぐらい、生きる上で基本的な大事なことだから、
自分にあった時に自分のペースで、
眠ることが保障されるべきだよね。
世間の多くの人が、夜11時ごろ寝て、 朝7時ごろ起きるからといって、
そのようにしないといけないということはないのではないでしょうか。
それが自分のリズムなんだと思って、
そういう自分を受け入れたらいいのではないでしょうか。

直そう、直そうとすると、
「ちゃんとしなくちゃいけない、でもできない、 できないのはダメだ、
  やっぱりがんばろう。でも、ムリだ、なさけない」
というふうに葛藤して苦しいものです。
そして、できない自分に劣等感を持ってしまいます。
持たないでもいい劣等感を持ってしまうのです。

眠りなんて、その人のものだから、その人次第でいいのです。
睡眠薬も頼らないで、自然でいいのではありませんか。

大人で、夜起きて、昼寝ている人もいっぱいいますよ。
必要になったら、生活時間もかわってくると思います。

 その2 

この春、中学を卒業したけれど、
学校へ行く気はないので高校受験しなかったし、
かと言って、アルバイトもまだやりたくないので、
ほとんど僕はゲームばかりやっている。

おもしろいのがでると、列をつくってでも買いに行く。
ゲーム雑誌はけっこう見る。
うちの親は、見守ってくれているつもりなのか、何も言わない。
でも、時々、テレビゲーム漬けのような生活で、
おれはだめになったのか、と思ったりする。
バカになるんじゃないか、という不安に襲われることもある。

きっと、君の場合、 テレビゲーム以外に興味を持ったり、
エネルギーをかけたりするものが、
まだあらわれていないのだと思います。
充電中なのではないか、と思います。
そういう時は背伸びして、ムリに何かやろうとしてもいまくいきません。

テレビゲームを通して、
あなたの知識や認識はどんどん広がっているし、
バカになる、ということはありません。
日本の大人はとかく、
学校の勉強に直接関係ないことはよいと思わないので、
子どもも、意味のないことと感じてしまうのです。

テレビゲームを通して、歴史に興味を持った人、
コンピューターやアニメ、音楽に、
と自分の関心を広げた人はたくさんいます。
やがて、好きなだけやって飽きることもあるかもしれません。
そしたら、他に興味が移っていく……それでいいのです。

 

 

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