フリースクール東京シューレ



 その1 

私は中二の三学期から学校へ行っていませんが、
中三になって、先生から
「受験のことも考えると、三年生は学校へ来るように。
もし教室に入れなければ保健室でもいい」と言われ、
保健室登校をしています。

先生はやさしいのですが、
私一人、1日じゅう、何をしたらいいか、
誰かバンドエイド取りに来る子がいても、
勉強するふりをしたり、休み時間はたくさんの子がきて、
毎日いる私を見てヒソヒソささやいているので、
ベットのかげにかくれたりしています。
担任の先生は「なぜ、教室に入れないのかしらね」と、
私の顔を見ると言います。つらいです。

まず、中三になっても、特別と考える必要はなく、
もし、あなたが無理に登校しているのだったら、
休んで、のんびりして下さい。

 高校受験にしても、
中学が不登校で高校生になっている子はいっぱいいます。
このまま1日も登校しなくても受験できます。
また保健室登校も自分が望んでいないのなら、
やめてしまっていいのです。

 「学校へ行かなくてはならない」と考えていると、
「教室はイヤ、なら保健室を」と考えてしまいがちですが、
自分にとって、保健室に通う意味はあるでしょうか。

保健室にさらされているより家でゆっくり本を読んだり、
絵を描いたり、やりたいことを、
人の目を気にせずやっていく方がずっと精神的に落ち着くと思います。

もちろん、保健室は、
学校の中では一番「居場所」になりやすいところなので、
担任の先生のいうように教室に入らなくてはいけないものではなく、
望む場合は保健室登校を続けてもいいわけです。

 その2 

僕はずっと登校拒否していたんだけど、
修学旅行だけは楽しそうで、行ってもいいな、
と思って、参加したんだ。 今は、後悔している。
裏切られた気持ちになっている。
だって、旅行が終わったから、僕はいつものように家で過ごしていたら
「修学旅行に行けたんだから、
  学校に来ようと思ったら来られるんじゃないですか」
「三泊四日集団生活できたのだから、
  今なら集団の中に入れるんじゃないですか」
と先生が言ってくるんだ。
親も「そうよ、がんばってごらん」と言うし。

よくある話で、
教師も親も自分が学校にこだわったものの考え方をしていると、
こうやって、子どもを苦しめることになりがちなのよね。

登校拒否を理解していたら、
「修学旅行に行ったから学校にも行って当然ということではない。
  旅行は本人の意志であり、不登校も本人の意志だ」
とわかるはずだけど、
「集団の中に入れない子が登校拒否をする」なんて思っていると、
ひとつ動きがあると、
大人たちの次の期待を満たすようにつなげられちゃうのよね。

あくまで「行かない」という行動で応えていけば、
そのうち、言ってこなくなると思います。

 

 

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