フリースクール東京シューレ



不登校(登校拒否)って、
学校へ行っていない子どものことらしいけど、
毎日保険室へ通っている子は学校へ行っているのに不登校というし、
16才のいとこは学校へはどこも通っていないのに、
不登校とはいわないんだって。
小学生のわたしはかぜをひいて学校休んだ時、
「お前は不登校じゃないよ」とお母さんがいったのに、
中学の兄さんが頭痛で欠席したら「不登校」だって。

不登校って何なの?

欠席と不登校はどう違うの?

 

 

どっちも学校休んでいるようすをあらわす言葉だけど、
欠席でも長い欠席を不登校(登校拒否)といってる。
それだけじゃあない。
盲腸なんかの病気で欠席するのは不登校に入れないし、
事故やお葬式などで休むのも不登校ではない。
学校に所属しているのに、行かない・行けないことを指しています。

ところであなたは、不登校はよくない事だと思いますか?
世間でいわれている次のような考え方をどう思いますか?
・不登校は心の病いである
・不登校は怠けである
・不登校は逃避である
・不登校は弱い子のすることである
・不登校は甘えである
・不登校はワガママである
・不登校は親が過保護に育てた結果である
・不登校は親の愛情不足の結果である
・不登校は社会性のない子がすることである
・不登校は自立できていない子がすることである
・不登校は社会に適応できない子たちである
・不登校は普通(正常)ではない

以上は全てそのようにいう人が思っているだけであって、
客観的真実ではありません。
もしあなたが不登校をしている人自身であったら、
以上のような見かたをされても気にしないでください。
時には親、専門家や学校の先生がそういって、
責めたりなおそうとしたりするかもしれませんが、
それは不登校への偏見から出てきていることであり、
ふりまわされないで下さい。
学校があっても学校を休むことも、行かないこともできます。

 
それって小・中学生だったら義務教育違反にならないの?
なりません。
くわしくは「10.不登校は義務教育違反?」を読んでみてね。
でもやっぱりみんな学校いってるのに、
わたしだけ行ってないのは普通じゃない、と思っちゃう。
なぜ思ってしまうのか。
それには次のような2つの理由があります。
理由1 多数が学校に行っているから。
  多数が普通であり少数は異常というみかたが日本社会はつよいのです。
普通とは何でしょうか?正常とは何でしょうか?
少なくとも多数か少数かできめられません。
その人自身の価値観が大切なのです。
その人がそうしたいこと、
そうあることが少数であっても尊重される社会が、
どの人にとっても生きやすい社会ですから。
理由2 学校へ行くことが絶対に大事という考えが強い社会だから。
 


日本は世界の国々の中でも学校だらけの国です。
学歴を人間をみるものさしにしたりします。
学校の成績がいい人が人間としてもりっぱで、
学校のことがうまくやれない人は人として、
劣っているようにみる傾向があります。
どんなにつらいことがあっても、
自分にとって合わなくても意味がなくても、
学校に通い続けなければならない、
と多くの日本人が思い込んでいます。
そんな「学校信仰」から解放され、学校を基準に考えるのでなく、
その人一人一人の人間こそ大事という価値観の社会にしたいものですね。

『何でもない、学校と距離をとっているだけ。』

学校というのは国がつくった制度です。
そこに子供は皆行くようにしむけられていたわけですが、
それにタンマをかけている状態であって、非難されたり、
ダメと思ったりする必要はありません。

ちょうど、結婚制度があっても、
結婚しない人もいれば離婚する人もいるように。
パスポート制度があっても、それを使って外国に行く人もいれば、
まだ一度も利用したことがない人もいるように。

学校制度があっても、全身全霊で利用する人もいれば、
休みつつ利用する人や全く利用しない人もあってふしぎはないわけです。
だって学校だけが学んだり育ったりの場ではないのですから。


学校以外の場に興味のある人はこちらのページも読んでみてください。
11.学校以外で子どもの行くところある?
12.「わたしはうちでやっていきたいの」という人が見るページ


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