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フリースクール東京シューレの新宿スペース

電話でのお問い合わせはTEL.03-5155-9803

10:00~17:30(平日・水曜日のみ13:00より)




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インタビュー第2回は、
最近めきめきと活動の幅を広げている、
マイペースお笑い隊長、ひびきくんの登場です。

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ひびきくん(18)



●だるいときにだるいといっても


ーはい、ひびき君インタビューです。
よろしくおねがいします。
ひびき君がシューレに入ったのはいつですか?

しっかり入ったのが2011年。9月くらい。
やたら見学が長くて、
夏休み前から一ヶ月間くらい見学して、
夏休み明けに入った。

ー3年くらい前ってことだね。
そのころはどんな感じでした?

長い間見学した理由は覚えてないんだけど…。
その前のひびき君を話すよ。
ここ(シューレ)の前にね、
フリースクールではなくて、
高校に復帰するのが目的のサポート校に、
2週間くらいお試しで行ってたんだけど、
そこである日とてもダルい日があったの。
だるいから「だるいです」って言っててだるだるしてたんだけど、
シューレみたいにそこらで寝てていいわけじゃないから、
勝手に「この部屋で寝てます」って言って、床でゴローンと寝たことがあった。

ー以外と尖ってますね。

ダルい時にダルいって言っても、
だるだるさせてくれなかったから嫌だったんだと思う。
みんなが隣の部屋で授業をしている時に、
隣の部屋でふてくされてるかのように寝てた。
電気が消えて薄暗い部屋で、トビラのガラスの部分があって、
そこの明かりをずっと見てた。

ー良く覚えてるね。
でもそういう風景ってすごい覚えてたりするよね。

それでしばらくそこには通わなかったら、
寄せ書きみたいのが来て「わぉ」っておもった。

ー学校おいでよ、みたいなこと?

別にね、隣の部屋で寝てた割には、
話す人はいたから、ああ寄せ書きとかくるんだなって思った。
でももう行かないの決めたんだけどね。
そのころはもうシューレを見に来てたかもしれない。

中2の秋頃に行かなくなって、
家はネットも無いし怠惰に過ごすのもすぐ飽きちゃったから、
中3の年齢になったら外に出て、
行くとこ探そう的な感じになんとなく自分でなってた。
で、親がいろいろ調べてくれてたから、
サポート校もフリースクールも、
取りあえず行ってみたりしてて、
2個目のシューレに言ったら、落ち着いたってだけ。

ー良いと思いますよ。

サポート校はつまんなくなかったんだよ。
でも勉強嫌いだったから。

ーひびきくん勉強嫌いなの?
そんなに物知りなのに。

違うんだよ、つまんないじゃん、学校の勉強。
やりたいことだけやってりゃ、そりゃあおもしろいけどさ。
生物とか好きだけど、自分の好きな部分だけ出来るわけじゃないじゃん。
結果そんなに好きじゃなくなった。
やりたくないときもやらなきゃ行けないし。サポート校は。

ー肌に合わないなと思ったなと。
それですぐ、シューレに切り替わったんですか?

一番最初はシューレがどういうとこかもわからなかったんだけど、
そのサポート校とのギャップが強かったから入ったんじゃないかな。


●活気のあったシューレ


ー最初シューレはどうでしたか?

大量のポテチがあって、
なんか食べて良いって言ったから食べた 笑

ーあれだ、どこかから頂いたポテチだ。
大量にあったよね。
ポテチ食えるな、いいとこだなと? 笑

いや、それは関係ないんだけど、
本当になにしてても勝手っぽいところが、居やすかった。
それまでの世界とのギャップがむさぼりたかったんじゃないですか。

ーめっちゃ楽しいじゃん。てなったわけでもなかったけど、
あーここならいれるなーと。

めっちゃ楽しいじゃんってなったのは2年目くらいかな、
帰りの電車が一緒なT君といたりとか、
Mくんと訳わかんない話したりとか。
あとOちゃんがうるさくて面白かったし、
みんなでゲームしてるのが面白かった。

ー最初はシューレに来ると何してた?

マンガを全て読みあさってやろうと思った。
(シューレにはマンガがたくさんあります)



マンガは好きだから、人並みに。
あとは絡みやすい人を見つけて絡んでる。
あの時代はボランティアもいっぱいいたじゃん。
それぞれ個性的でそういうのもあり活気があった。

ーいまもあるよ〜。

いやあの頃の活気とは違うじゃん。
活気も作ってくもんだけどさ。

ーそうだよー。

やっぱそこがたのしかったな、2012年が一番楽しかった 笑

ーなんだよ、そのまとめ 笑

自分より頭良い人といると楽しいじゃん。

ー自分に無い知識を持ってる人ってことだよね。

自分とはベクトルの違ったりとか、
ああ、この人はすごいなって思える人がいたから楽しかった。


●疎外感と羨ましさと人生の立ち入り禁止区域バスケ部の話


ーひびき君はシューレに在籍しながら、
通信制高校に行ったじゃないですか、
その当時はまれなタイプだったと思うんだけど、
どうして通信を選んだの?

他の人たちはもっと小さい頃から学校行かなくなった、
エリート不登校じゃん。

ーえ、そんなこと思ってたの??

思ってたよ、ずっと劣等感感じてたよ。
俺はこいつらみたいには一生なれないなってっていうので、
価値観の違いもでかいからさ、
ここになじみきれないなって、たぶんどっかで思ってた。
みんなみたいに半年も引きこもってないからさ。

ーいや、みんなではないけどね。

でもだからココの人たちとは少し違うんじゃないかっていうのが今でもあって、
それもあったらか通信は行ってみようとすんなり思ったと思う。

ー違いを感じるのとこをもう少し詳しく。

とだくんも感じなかった?
(インタビュアーのとだじゅんすけさんも、
 中2で学校に行かなくなり、高1年齢でシューレに入りました。)
とだくんが入ったのも高校生年齢で、
もっと小さい頃から学校にいかなくなった、
エリート不登校がいっぱい居る中で、
自分だけノリが違うとは思わなかった?
もっと小ちゃい頃からなってれば馴染みやすかったと思うことはある。
初等部から知り合ってるメンバーに流れる空気に、
混ざりきることが出来ないから、
一歩下がったところから見るしかなくて、
寂しくなるっていうのはわかるでしょ。

ーなるほど、ちょっと言ってる意味はわかった。

小学生の頃から不登校になった人へのうらやましさってのもあって。
自分は中学上がってからだいぶ自分色を出せなかった。
自由な自分を通せて、ある程度自信があった小学生時代から、
中学に入って一気に折られたんだよね。

バスケがやりたくて部活に入った僕は、
先輩と肌が合わなくて毎日下痢してた。
一才違うだけなのに、声が小さいとか、挨拶をしないとか、
うるせえんだよって思ってたけど、
そんなことを言う勇気もなくなってしまってた。
小学6年の頃なんか、いじめられてるやつの間に入って、
「殴るなら俺を殴れ」って言ってたからね 笑
それが中学に入ってポッキリおられた。

不登校になったのも部活のせいなの。
学校が元々窓ガラス割れてるような、
絵に描いた不良学校の時期があったんだけど、
ある時期から逆にガッチガチに厳しくなって、
自分のときはとても厳しかった。

ただ不良っぽい人もまだまだ居て、
その人たちが格好付ける場がバスケ部だった。
そんな厳しい学校だったから、
部活は軍隊チックになるわけで、
上下関係も厳しいし、声出さなきゃ行けないし、
理不尽じゃん先輩は。
そっから肌に合わなかった。
合わせらんないのに無理矢理合わせようとして、
今考えるととってもやりたくもないようなこともしてて、
思い出すのも辛い。

俺の中で中学校の部活って言うのは、
人生の立ち入り禁止区域みたいな。
もう一回人生送るんだったら、
スポーツやりたくても絶対部活は入らないだろうな、
外でやるだろうなって思うくらいには嫌なのね。
そこだけは生きてる間には絶対入っては行けない場所だと。
そんな状況下で実力も伸びなかったし。辞めた。学校ごと辞めた。

ー部活辞めるイコール、学校も相当行きづらいからね。

辞めました。
小学生までは、面倒くさがられたりはしただろうけど、
それでも自分のキャラは通してたつもりがあった。

ー小学生までは『ありの〜ままの〜』でいけてたんだけど、
中学生でバン!と折られたと。

中学はトラウマ過ぎるから、
小学生で腐った中学を味わわないで来れた人達が、
羨ましくてしょうがないっていうのがあって、
プラス小学生だからあんまり覚えてないこともあるわけじゃん?

ー人によるけどね。

そういう学校に行ってたときのことを思い出して、
死にたくなるようなトラウマに苛まれなかったりするのって羨ましいなと。
俺の中ではここ(シューレ)が正しい道だから、
早くこっちに来れた人が羨ましいし、
疎外感もあるし、壁も感じるわけですよ。


●自分の好きな場所


ー羨ましくて、でも疎外感もあって、
それで通信に通ってみようと?

うちの通信はざっくり分けるとコースが3つあって、
その内2つで悩んでいたんだけど、
1個が我らが通信の本体ともいうべき、
放送を見ながら自宅で勉強する、放送コース。
もう一つは通信制の邪道とも言うべき、
週4日学校に通う、平日コース。
この方々は通信にあるにもかかわらず、週4日間学校に通い、楽しむ 笑

ー良いことじゃないか 笑

恋をし、部活をし、そしてリア充になる。
それが邪道通信制の方々。
で、3週に1回くらいのペースで、
スクーリングに行くのが、我らが放送コース。
最初はシューレに心残りもなくって、
そのリア充コースに進もうと思ってたんだけど、
リア充コースに進む為には一般的な試験が必要で、
放送コースは作文と面接だけで行けるの。
最初試験問題とか見たんだけど、
俺もしばらく勉強とかしなかったし、
いきなり受験勉強とかヤダなと思って。
結局放送コースに入りました。

でも今は日常をシューレに置いてやる、
放送コースで良かったなと思ってます。
今の俺の中の基本はシューレにあるから、選んで良かった。

ーそうだよね、最近シューレで活動的だよね?

先に言った通り楽しかった2011年は、
T君とかMくんとか、
ちょっと年齢の高い人たちのおふざけに乗っかってるのが、
とにかく楽だったし、楽しかった。
でもぽんぽんとシューレを卒業して、
あー、俺の世代だ、「わっほい」と思って。
そこそこに目立ちたがり出し、
爪痕を残すっていうのはやってみたかったから。

ーこのタイミングだと。

このタイミングでいけば一気に天下を取れると! 笑
シューレで一番重要な人間になる、
みたいなのはたぶんどっかにある。

ーでもじゃあシューレ全体のことを思ってやってるの?

それもあるけど、いざという時、
自分のやりたいことを一緒にやってくれる人というか、
仲間が居ればいいなと思って。

ーいざという時やりたいことというのは?

まだわからないけど。
自分一人の能力じゃ限界があるから。
このあいだのフリフェスの集会所だったり。



(2013年のフリースクールフェスティバルで、
 ひびき君はモンハンをモチーフにした、テレビゲーム、カードゲーム、
 テーブルゲームなどのいろんなゲームで交流が出来るスペースを作りました。)

自分が言ったことを一緒に形にしてくれる仲間が出来ればいいなと。
自分のやりたいことをやる為に、自分の好きな場所を守る為に。

ーめっちゃ好きやん。シューレ。

学校はまったく思い入れないけど、
シューレはいきなり火事とかで燃えたらうわー!てなるから。
そんぐらい差があるから。

ーそっか。最初は距離を感じてたのに、
 いつの間にか、かなり大事な場所になってたんですね。


●なにやってもいいんだよ、ってことを言いたい


さあどうする、
次回はお笑い隊長登場って書いてあるのに。
面白いこと何にも話してないよ。

ーそうだね。思いのほか真面目なインタビューになってるね 笑
お笑いは何が好き?
イロモネア、あれは君の提案でしょ。

俺だわ。節目節目でやるクリスマス会とか、
周年祭とか、つまんねぇなと思ったの。
つまんねぇなら変えたいなと思った。

ーひびきくんから見て、会の内容がマンネリ化してるなと。

パーティーがこんなつまんなくていいわけがないと。

ーで考えついたのがイロモネア 笑

面白かったでしょ?
長くとだくんと出来て良かったよ。
(ひびきくんとコンビでイロモネアに出てました)
遂に優勝出来なかったけど 笑

ーおれがポリゴンZのネタを忘れたからでしょ?笑
まあ今後もそういう面白いことをしていくつもりだと、ひびきくんは。

俺さ、すぐ飽きちゃうの。

ー知ってる!知ってるよ!

思いついてもすぐ飽きちゃうから。
やりきる前にその場に居なくなっちゃったりするから、
だから相棒が必要なわけ。

ー今後やりたいこととかはあるんですか?

もっと力はつけたいね。人間として成長したいね。
そしてシューレを掌握して、俺の思う新宿シューレに 笑
あと各方面でやる気のある人が居れば、
なにやってもいいんだよってことを、言いたいなって今思った。

ー最近シューレに入ったTが、バスケ合宿を提案した感じ?

そうそう、ああいうのがもっと欲しい。



ー自分たちのやりたいことをどんどんやっていけばいいじゃないと。
最初バスケやる人はもっと少なかったけど、
ひびき君とTのバスケやろうよ!って熱意で、
今は合宿できるぐらい盛り上がってるもんね。
ひびき君、高校は今年で卒業?

シューレに居たいが為にわざわざ4年にしました。
でもそういう事例がほとんど無いから先生はちょっと困ってたけど。

ーえ、まだいんの?卒業出来るよ?って?

普通に成績良いじゃんって感じにはなったんだけど。

ーじゃあ来年も居るつもりだと。

多分来年いっぱい入るし、
今俺の中ではシューレの活動が何よりも大事だから。

ードラムも始めたもんね。

もともとは音楽はやらないかなと思ってたけど、
新宿シューレバンドが崩壊しかけてたから、ドラムやろうかなと。

ーじゃあそれもシューレの為だと。
それで負担になったりしないの?

なんだかんだいってやっぱ真面目だからさ、やってるじゃない。
もしかしたら好きなのかもね、ドラム。

ーそうかもね。
タイミングが今だったのかも。
長々とインタビューありがとうございました。


シューレの見学に来た子に、
よく話しかけてくれているイメージのあるひびき君。
違いを感じるという話を聞いた時、
だからこそなのかなぁと、ふと感じました。
自分とシューレの距離を考えながらも、
すこしづついろんなことを初めて、
今ぐいぐい面白いことを生み出し始めてるひびき君は、
これからがますます注目な存在、楽しみです。
掌握しちゃってください、シューレ。わくわく。

さて、次回はひびきくんの紹介で、
中等部、S君の登場です。お楽しみに〜。


[似顔絵協力:こばりちゃん]

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第1回 いろいろつくるの好きです。高等部『こばりちゃん』編