フリースクール東京シューレ



 その1 

「今どき高校出てないと、何もできないよ。就職もできないよ。」
と母親から言われている。
でも、僕はどうしても高校へ行く気になれない。
そう言うと、「高校行かないならアルバイトしなさい」と言われる。
アルバイトも何していいかわからないし、自信がない。
どっちも答えようがないのに、
僕の頭の中は真っ白で、考えられない。
「自分の将来のことだから、しっかりしなさい。」
と言われれば言われるほど困ってしまうんだ。

自分が将来何をしているか、何をしたいか、
なんてことは、すぐわかることではないと思います。
ゆっくり考えればいいことです。
何歳なら遅い、ということはありません。

急かしているお母さんの方が間違っています。
お母さんの人生ではないのですから、
「自分でゆっくり考えさせてほしい」と意志表示しておくといいですね。

また、高校へ行かないなら、
アルバイトをしなければならない、なんてことはないのです。
高校でもない、アルバイトでもない、第三の道もあるのです。
自分の趣味とか、やってみたいこととか、
10代の後半は、いろいろやってみたらいいのではないかと思います。

そのうち、本当にやりたいことがでてきたら、レッツゴーです。

 その2 

わたしは、父が幼い頃亡くなり、
母ががんばって育ててくれました。
母の経済力も体力も限界があります。
それを無理して、サポート校に入れてくれました。
入る時150万円も必要でした。
それなのに、私は、
そのサポート校に2ヶ月しないうちに行かなくなりました。
そのお金は返ってきません。でもどうしても、私は行けません。
大学は入りたいけど、そのサポート校は行きたくありません。
親には申し訳ないので、まだ言ってません。
でも、薄々気がついている様子で、
私は、その話題になるのがこわく、外出したり、
テレビに話をもっていったりしています。

きっと、君の場合、 テレビゲーム以外に興味を持ったり、
エネルギーをかけたりするものが、
まだあらわれていないのだと思います。
充電中なのではないか、と思います。
そういう時は背伸びして、ムリに何かやろうとしてもいまくいきません。

テレビゲームを通して、
あなたの知識や認識はどんどん広がっているし、
バカになる、ということはありません。
日本の大人はとかく、
学校の勉強に直接関係ないことはよいと思わないので、
子どもも、意味のないことと感じてしまうのです。

テレビゲームを通して、歴史に興味を持った人、
コンピューターやアニメ、音楽に、
と自分の関心を広げた人はたくさんいます。
やがて、好きなだけやって飽きることもあるかもしれません。
そしたら、他に興味が移っていく……それでいいのです。

 

 

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