実は、義務教育の義務は、大人の義務なんだ。
今の憲法になってから、教育は、
子どもにとっての権利であって、義務ではなくなった。
子どもが健やかに学び育つ権利を保障する義務を、
大人に負わしたんだ。
1945年、太平洋戦争が終わり、
日本は、民主国家に生まれかわるわけだけど、
戦争前は、教育は、
天皇の臣民(優秀なしもべ)になるために、
教育を義務として受けさせられた。
しかし、戦後は、教育は一人一人の子どものために、
国が国民の税金を使って、
子どもの成長を助けるために行うことになった。
行政は、学ぶ権利を保障するための学校を設置する義務と、
親は就学の義務といって、学校に行くよう整える義務をもった。
「働いてこい」と奉公(おつとめ)先に出してしまうと、
子どもは学校へ行けないことになる。
そんな親は、子どもの学ぶ権利を保障するんじゃなくて、
じゃましていることになるから義務違反、ということになる。
ところが、今の不登校は、
親は学校へ行けるように手続きもし、条件も整えている。
だから、親の義務違反にはならない。
つまり、子も、親も、違反していないんだ。
堂々と、学校休んでいいんだよ。
行かないからといって罰せられることはない。
悪いこと、間違ったことをしていない。
これはよく知っておくといいね。
|